フレッシュ・ピュア練習風景（5月15日）

五月のバラの季節にふと思いました。
美しい、可憐、気品ある、上品、そして素敵な薫り・・・の
バラの花に魅了される方は多いでしょう。
私達のコーラスもそんな風にありたい、「フレッシュ・ピュア」
その名が示すように聴いて下さる方達のお耳に美しい響きを届
けたいと思いました。

毎週月曜日の午後、私達のレッスンはまず酒井沃子先生の発声
指導から始まります。お腹の底から押し出した声を、頭部後ろ
から前に回し鼻の上からまっすぐに遠くへ届く様にと投げかけ
ます。客席にいらっしゃる方たちに声がはっきりと届く様に大
きな声をだす訓練です。

基本的な発声練習の後、お稽古場の壁片面に張られている鏡の
前に立ち、自分達の立ち姿、口の開け方具合、顔の表情などを
検討し、より見栄え良くするように各自研究します。
そして歌う準備が出来たところで、9月3日（日）のミューザ川
崎シンフォニーホールにおけるドッグウッドの定期演奏会にFP
が友情出演する為の課題に取りかかります。

今回は、ドッグウッドの指導者であられる青木雅也先生による
編曲集「歌姫伝説」「OPERA ARIAS」「カヴァレリア・ルス
ティカーナ」「広い河の岸辺」「糸」の数々の世に良く知られ
ている名曲をFPは歌います。

酒井先生は「詩」のイメージのヒントを私達に与えてください
ます。歌の主人公のイメージができると、末松茂敏先生のピア
ノを聴かせて頂きメロディーを身体に入れます。
自分なりにイメージとメロディ解釈できると、歌う準備OK。
私達は、美しく明るく響くように、また歌詞がはっきりと聞き
取れるようにという、酒井先生のご指導を仰ぎます。
口の開け方、声の出し方、強弱、等々に注意を払いながら、何
とかご指導にお応えできるようにと、頑張ります。

その過程は、バラが小さなつぼみから見事に咲くまでの精密な
過程に似ているように、私には思えるのです。バラの美しさは
自然の力によるものですが、「美しさ」を一層輝かせる為には
その裏には手入れがあるのです。「バラをかけがいないものに
したのは、君がバラの為に費やした時間だった」（星の王子様）
私達を「美しいバラ」に育て上げようと、一生懸命にご指導下
さる酒井・末松両先生がたのお姿に、私達に寄せて下さる愛情
を感じます。

熟年からかなり歳月がたっていますが、その気になって努力す
れば、もっとも美しいコーラスを作り上げる事が出来るのでは
ないかと、見事に咲くバラ・薔薇・🌹を見て思いました。

　　　　　　　　　　　　　　　　（ソプラノ：記）